ご挨拶

皆様には平素よりご高配を賜り、誠にありがとうございます。
弊社は、私の母・大橋幸乃によって2006年に設立されました。
母は当時まだ画期的であった防水性能の高い高反発のマットレス「Grounding Mat」を独力で開発し、2012年には独自設計の芯材とマットレス本体で特許を取得しました。

「体幹部矯正誘導用芯材並びにこれを用いたマットレス」【公開番号】特開２０１２−１７０７３４（Ｐ２０１２−１７０７３４Ａ）

この「Grounding Mat」は東京都内の5つの特別支援学校に公式に導入される等、福祉介護の最先端で愛用される商品となりました。
また2014年からは特許取得の芯材を使用した車椅子の開発、公共交通機関のシート座席の開発協力などを、マットレスを軸にさまざまな分野での活動しました。
2020年に母・大橋幸乃が急逝し、私が取締役に就任してからは2016年にスタートした紳士服専門店「プロフェソーレ・ランバルディ静岡」を基幹事業として、伝統的な手仕事によるものづくり文化を次世代に継承することを目指しております。

プロフェソーレ・ランバルディ静岡について

弊社が運営する「プロフェソーレ・ランバルディ静岡」は日本でも珍しいイタリア・ナポリの仕立て服の専門店です。
3歳の時から針と糸を持ち、ボタン付けのスピードで小学校の同級生と競い合う…イタリアのナポリは、1960年代から仕立て職人の街として栄えてきました。一着のスーツを50時間掛けて、殆どミシンを使わずに手縫いで仕上げる。このスーツやコートは一度羽織れば忘れられないような軽やかな着心地と、なんとも柔らかく艶やかな美しさを持っています。

しかし一時はナポリでも職人の高齢化や需要の低迷により、この「ナポリ仕立て」も風前の灯となりかけていました。
私がこの店を開店したのも、まさにこの時期です。目指したのは「次世代にナポリ仕立てを継承すること」でした。
というのも、当時からイタリア・ナポリには才能ある若手職人や未だ知られていない素晴らしい工房がたくさん存在していました。しかし日本のショップや愛好家は「老舗」「有名店」にこだわるあまり、このような次世代の「ナポリ仕立て」を無視していたのです。
当店は全く無名だった4つのサルトリア（仕立て屋）を日本で初展開し、世代交代で顧客の激減に苦しんでいたエンツォ・チャルディ氏と初の来日トランクショーイベントを開催しました。

おかげさまで当店も根強いファンに支えられて今年で7年目になります。
当店が日本初展開したサルトリアは大手百貨店でも扱われるようになり、当店の開催するサルトリア・チャルディの来日トランクショーイベントは連日満員で予約が取れないほどになりました。
「こんなコロナでスーツを着なくなっている時代に、よく続けられるね！」と様々な業界の人から関心されます。
ここには一つのトリックがあるのです。
当店のお客様にスーツが「必要」な方は殆どいらっしゃいません。しかし美しい手縫いのスーツが「欲しくてたまらない」方がたくさんいらっしゃるのです。
どうしてローマ帝国が滅亡したときも、フランス革命が起きているときにも芸術や音楽、文学はなくならなかったか。もっと言えばどうして2万年前のクロマニヨン人はラスコー洞窟に壁画を描いたのか？それは人間が常に美しさ、あるいは人の思考や手作業が生み出す「文化」を渇望してきたからです。
当店のお客様はスーツが必要だから買いたいのではなく、あのイタリア・ナポリの職人たちが幼少期から引き継いできた文化の担い手になること求めています。当店はその交流の場を提供しているのです。
ですからイタリア・ナポリの文化をありのままに、そして生き生きと伝えることが私の使命です。そしてこの店を続けていくことが、伝統的なものづくりを次世代に継承することにつながると考えています。

会社概要

会社名
有限会社ひだまりカンパニー

設立 2006年8月

資本金 300万円

本社所在地 〒418-0108 静岡県富士宮市猪之頭1335-7

電話番号 本社：054-908-8780

取締役 大橋楓也

従業員数 5名

主要取引銀行静岡銀行 / 富士宮信用金庫 / 三井住友銀行

沿革

2006年8月 有限会社ひだまりカンパニー設立（取締役 大橋幸乃）

2012年 特許取得「体幹部矯正誘導用芯材並びにこれを用いたマットレス」

2016年 イタリア・ナポリの仕立て服専門店「プロフェソーレ・ランバルディ静岡」をオープン（大橋楓也）

2020年 大橋楓也 取締役就任

経歴

2012年 静岡県立静岡高校 卒業

2012年 早稲田大学国際教養学部 入学

2013年 Edinburgh College 留学

2016年 プロフェソーレ・ランバルディ静岡 開店

2020年 有限会社ひだまりカンパニー取締役 就任

2022年 マセラティ社公認 マセラティクラブオブジャパン役員 就任

プロフィール

幼い頃から考古学や歴史、世界遺産などに大きな興味を持っていました。
小学生の頃にはきっと早稲田大学に入学し、吉村作治先生のもとでエジプト考古学を研究したいと思っていたものです。
中学校、高校では英語と世界史の勉強、そしてスペインの伝統文化であるフラメンコギターに打ち込みました。同じ日本人で同じ高校のOBであり、スペインに35年滞在していたフラメンコギターの師匠の話に、私は居ても立っても居られない気持ちでした。この頃から私は「世界に出るぞ」という決意を固めていました。
そして高校を卒業するとすぐにスコットランドのエンジンバラカレッジに留学、帰国前には20カ国を単身で旅しました。
そこで私はイタリアと出会ったのです。
古代ローマ遺跡とバロック建築が交錯するローマの街並み、プッチーニの美しいオペラ、香り高いエスプレッソ、造形美を極めたイタリア車、そして仕立て服……全てが心を掴んで二度と離れようとしませんでした。

帰国後私は大学を休学し、母の会社の部門を借りてデジタルデザインの仕事を始めました。
最初は地元の着物屋さんや建築会社のウェブサイトやパンフレットを製作していましたが、その後ライフスタイルやファッションを解説するブログ（ウェブマガジン）を創設。執筆したファッション関係の記事が評判となり、累計ユーザー2000万人を超えるサイトとなりました。

しかしウェブの仕事が軌道に乗るにつれて、私は「手で触れられるもの」が恋しくなっていきました。ただ情報を配信するだけでなく、自ら表現し、作り上げるような仕事をしたいという願いが強かったからです。
そしてスタートしたのがプロフェソーレ・ランバルディ静岡です。